普通、材木倉庫の床はコンクリートかアスファルトが使われています。古い材木屋さんは土に石灰を混ぜて敲いている所も時に見かけます。
当社の木の倉は少し予算をかけて大引き(105口)を流して杉の足場板(36×240×4M)を敷いています。
壁は安物ですが断熱材を入れて、内壁は杉赤白板貼り、ほぼ住宅と同じような環境で在庫しております。
少し専門的な話になりますが、床に使う杉の足場板は加工しないで荒材のまま入れて、大工さんの手を少し入れます。
その手間のひとつはホールサンダーを使って木の表面を軽く整えます。何故加工しないのか?
基本的に倉庫は土足であがります。
又、かえって粗い仕上がり感の方が小屋組みや他の仕上げとの調和もとれます。主役の材木も荒材で入荷してくるので、そことの調和もいいかなと思いました。
仕上げの加工に比べ、コストをおさえる事ができるのもメリットです。
床のフローリングのひとつとっても材種、形状、加工・・・etc.
奥が深い、大変・・・
でも面白い。だから飽かずに続けられるのでしょう。
2022年10月28日 竹田 成太