一手間入れる事の大切さ

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今回は僕の大好きな分野の材木について少しお話したいと思います。
  
外壁の本焼杉板は安価でとてもいい素材です。
欠点も少しありますが、メンテナンスフリーの優れものです。
ベランダには米松上小節と杉1等抜節無を使用しています。
米松や杉の心材(赤味)は水に強いので外部にもよく用います。
室内の床はほとんど楓です。
楓はゆっくりと成長するので木目も美しく、堅木なのでフローリングには適した材木です。
無垢の材木はA級グレードのものでも全部の品物が完璧ではありません(一概に完全無欠がいいともいえませんが・・・)
少し手間は掛かりますが、梱包を全部剥がして、どの部屋に使うか仕分けし貼っていきますと、その部屋に似合った仕上がりになります。
  

何でもそうだと思うのですが、一手間入れることで本当に大きな違いが出てまいります。
壁にはドイツモミの木を多用していますが、色や節や木理など様々ですので、使う部屋、その部屋の”面”にどの材を貼るのか必ず仕分けが必要です。
  

その事で部屋の印象が全く変わります。その材、その時々に木をデザインする。その仕分けが面白いのです。
素材の良さをもっと引き出せるように手間を惜しまず頑張っていきます。
 

竹田 成太