毎週NHKで放送されている「美の壺」という番組を録画していて、夕食時によく見ています。今回見たテーマは障子についてでした。
僕も障子は好きで創商ではよく使っていますが、障子は詳細図面や原寸大での検証も必要ですし、材種、良材の選別・・・etc. 手間はかかります。
少し専門的な話しになりますが、障子、鴨居、見切り材など、材寸が小さな物は特に目細(めごま)な杢目が美しい材料を選別することは、いい空間を創るひとつの大事な要素です。
さて、番組の一部ですが、上記のように手間をかけた仕事とは思えない箇所が数か所ありました。一般的には手間がかからない方向へと傾いているので仕方のないことかもしれません。番組の中で「変わる時代 変わらない和の心」と言われていて、文言の響きはいいのですが・・・。
この番組を見ていても変わる時代に少しずつ流されていて和の心を表現する事は難しくなっている感じです。ですが時代の流れ云々と考えていても仕方の無いことなので自分の思っている道を真摯に歩んでいく事かなと思います。
好きな言葉「和の世界とモダニズム」を軸に少しずつ歩んでいきます。
2023年8月4日 竹田 成太