質のいい普段着

家を守ってくれる屋根と外壁は厳しい環境に耐える実用面と意匠が大きく問われます。

築13年の材木倉庫「木の倉」の屋根はガルバ二ウム鋼板の小波板、意匠は鋼板の原点、スタンダードなデザインで気に入っていますが、その屋根材を留めている留め金具に錆がでていたので、先日ステンレス製に取り換えました。数年先ですと、錆が屋根に付着しますし、ビス山も錆びて取り換えも困難になっていたと思われます。

目につきにくいところなので実用面での配慮が必要だったと反省しています。


写真は大元のアトリエの外観ですが、外壁はウエスタンレッドシダー(米杉)を使っていて約20年経過していますが、杢理は美しくまだまだ大丈夫な様子です。水に強い材なので塗装はしていませんが、3~4年おきに水洗いしています。
この材は内外共によく使って来ましたが、今では質のいい普段着ではなく高級ブランド品になってしまいました。

昨今は智頭杉の赤味板を使っています。今建てています、木の倉の外壁も智頭杉の一等材(節有)を使う予定です。テーマに沿った質のいい普段着そのものです。

2022年12月23日 竹田 成太