外部の塗装について

一言でいえばとても難しい課題です。
  
僕が外部に使う木材は油分が多い心材(赤身)の木です。
杉の赤身、ピーラー、レッドシダー、ジャラ・・・
基本の考えは、内外部共、塗装による着色はいたしません。
その木が本来持っている“味わい”を出すことを考えています。
  
ただ、外部は木にとって、とても厳しい環境なので塗装を考える場合はあります。
どのメーカーも無色の外部用塗料は数年しかもちません。
勿論、外部の塗装はしないよりはした方がベターですが、デメリットもあります。
  
これから先のメンテの費用、また、カビや水しみが付着した場合、塗装を施していると除去が大変です。
外部は色々な状況があるので、これが最良の方法ですとは言い難いのですが、最初にお話をした“水に強い木”を使う事。
また、軒の出を深くして雨がかりを少なくする事がとても大事なことだと思っています。
  
次回は内部の塗装についてお話します。

 

竹田 成太