住宅を作っていくうえで、設計図書の次に施工図を描いていきます。
そして加工図へと進めていきます。
工務店としての技術やセンスの見せどころです。
施工図とは、分かりやすく言えば、設計図書を原寸大または1:3の大きさにして、下地まで詳しく書くことです。
かなり時間がかかります。
現場監督が施工図を描いて、設計と打ち合わせを重ね、より設計図書のイメージを固めます。
そして、大工さんにお願いします。
しかし現実、住宅業界では、この当たり前のこのプロセスをやっていない工務店も多いと聞きます。
設計図書をよみイメージを膨らませ、施工図を描くという、とても面白い作業なんですけれども…
ミクロの世界が見えてくる面白さです。
今頃の住宅を取り巻く環境は、工期短縮・ローコスト・省エネ…
これらのテーマはとてもいんですけれども、それらばかりを追求していると職人さんや技術者のレベルの低下を招いているというマイナス面も大いにあります。
今の住宅業界全般の流れは問題があると思います。
竹田 成太