今回御紹介するのは備前焼作家さんのお家です。
“物づくり”という立ち位置は一緒なので楽しく家づくりが出来ました。
アトリエをとても気に入られ、何度かお会いしていくうちに御夫妻の“お人柄”や“思い”が大体伝わってきましたのでプランを提出いたしました。予算もおおむね合意し、本設計に入る前、「モデルハウスわび」で打合せした折奥様が「今までお願いしたイメージとは少し違いますが、外壁は木の倉の黒い木が好きです。」と言われ、今までの計画はほぼ白紙にして新しく出直しました。僕としては家づくりの方向性が見えたと感じたからです。
その後、計画を進める上で、設計のよりどころとしたことは、
一つめは日々が幸せだと感じられるように質感を大事にしたシンプルな空間。
二つめは主張しすぎない素材選び。
そして三つめはコストをしっかりと意識した豊かな水まわり。
これからの家づくりのお手本になることを目指しました。
次回は僕の好きな分野の材木について少しお話しします。
竹田 成太