西暦2018年に竣工したE邸、先日Eさんからアフターの依頼があり、久し振りにお伺いしました。
門の手前でお庭と玄関廻りをしばらく見ていまして、一番に思った事は古き良き時代の面影が残る風情のある家と門構え・・・住み手の暮らし方が大きく寄与しています。
完成時とは違って7年余りの歳月を経て馴染んできた家とお庭、手入れも程良くされて退職後の日常を楽しまれている様子が伺えます。
築90年余りの旧家と昔風の庭、当時、建替えか改修か大分悩まれていました。
大学町は準防火地区なので、建替えですと今住まれているような家は建つことは出来ません。
僕はこの家を残した方が良いと思ったので改修工事をお勧めしました。
柱、梁などの構造体を残して、御希望の間取りで計画し、同時にお庭も明るく風通しのいい雑木の庭に・・・
賃貸ビルやコインパーキングが目立つ大学町の一角に日本建築を継承する民家とお庭、考えさせられる光景です。
2025年4月25日 竹田 成太