津島のTさんをご紹介下さったのは、ギャラリーわびのお客様でいい暮らし方を実践されておられるNさんです。
いいお家を建てることは勿論とても大事なことですが、暮らし方はそれ以上に大切だと思っております。
家具とか小物までのお手伝いをさせて頂くのはその一助となればと思っているからです。
Tさんとの最初の出会いは、モデルハウスにご家族で見学に来られた時です。
ゆっくりとご覧いただいた後に、開口一番、「長年たくさんの家を見て歩きましたが、私が感動したのは今日で2回目です。
一度目は岡大の近くに建っている平屋のS邸です」 と言われました。
それはとても嬉しいお話で強く印象に残りました。
(S邸の設計は民家建築では第一人者の吉田桂二先生です。)
敷地は母屋の西側でかなり細長い(東西幅6mという)形状でした。
Tさんのご要望は、「骨太の和風住宅で、広~い・広~いリビングルーム」でした。
こだわりのあるご要望に心地よいプレッシャーを感じながら、何度も設計を練り直して進めてまいりました。
そして、24年秋、質量感のあるお家が完成しました。
展示場を越えた感じです。Tさんに良い形で引張っていただいたお蔭で、また創商の歴史に残る1ページを飾ることが出来ました。
感謝です。
お家の完成後に、外構とお庭にとりかからなければいけませんが、最初の計画に少し疑問が生じました。
そこからぬかるみに入ってしまい1・2ヶ月悩みました。
他に力を借りましたが、やはりうまくいきません。
幸いにも、すぐ近くに駐車場を借りられていたので、今回の計画からガレージを外して、
自転車置場と玄関へのアプローチを基本にと変更したプランをTさんにご了解いただき、
11月下旬にやっと完成いたしました。
ご近所やお友達の評判も上々で、結果的には大変喜んでいただいております。
私は、自宅が近いので、朝の散歩で愛犬のアムールと共にほぼ毎日T邸の前を通ります。
妥協せずに頑張って創ったお家を見ながらの、朝の空気はとても爽やかです。
Tさんも気持ちいい朝を迎え、暮らしを楽しまれていることと思います。
竹田 成太