お客様にとって「家を建てる」ことは楽しい反面、多くの課題にも直面します。
その中で家具選びは、考え方にもよりますが難しい課題のひとつです。
2年ほど前、お客様からご相談を受け、創商がつくるモダンな和室に合う座卓を探していたのですが、なかなか気に入ったものに出会わないので福岡の家具作家さんに提案してもらうことにしました。
何度かの打ち合わせの後、出来上がった座卓を見せてもらいましたが、この座卓のデザインで大事にしたい小口の納まりも納得できず、思っていたイメージとは異なる仕上がりだったので、いくつかの問題点をお話して持ち帰ってもらいました。
精算の話もしてこの案件は終わったと思っていましたが、先日1年半ぶりに「もう一度見てもらいたい」との電話があってこの連休に見せていただきました。
今回の座卓はとても気合いが入っているように思いますし、前回の座卓の問題点も解消出来ていて、創り手の「想い」がしっかりと感じられました。ベースの造りは平均点以上ですし、作家さんの前向きな考え方にも感心し、頂くことにしました。
設計は前回と同じ、そして同じ人が創ったふたつの座卓ですが全く別物です。
物づくり、発想から仕上がりまでの工程の中で節目節目に丁寧に考えることでいい結果が生まれます。
お客様が家を2度建てる事はあまり無いので、家づくりもよく話し合って、より頑張る気持ちを大切にしています。
2024年5月10日 竹田 成太